キヌオオフクロタケ

(別名;オオフクロタケ(川村))
Volvariella bombycina (Schaeff.) Sing.
ハラタケ目_ウラベニガサ科_ フクロタケ属


キヌオオフクロタケ_20170810 warabe

can be eaten 可食

 夏〜秋 広葉樹枯死部、枯幹上に単生、束生。トップ写真は公園樹のカロニナポプラの巨木に発生していたもの。
 中国で食用に栽培されるフクロタケの仲間で、柄の根元に大きなフクロがあるウラベニガサ型をした大形のきのこである。

 傘は径8〜15cm、初め卵形〜鐘形、のちまんじゅう形からほぼ平らに開く、表面は淡クリーム白色で微細な絹毛状の小鱗片に密におおわれ、粘性は無く、縁部はしばしばひだの端から多少突出する。
 肉は白色。
 ひだは柄に離生、密、初め白色のちに肉色。カサの周辺部までヒダが達していないのも、この種を見分けるポイントである。

 柄は長さ6〜12cm、幅1〜2cm、ほぼ白色、中実、根もとは少しふくらみ、基部に鱗片のある黄褐色の大きな膜質、袋状のつぼをそなえる。

 胞子は卵形〜楕円形、6.5〜8×4.5〜6μm。縁および側シスチジアはしばしば頂部に突起をそなえる。

〔似たキノコ〕
 → シロフクロタケによく似ている。

大きな膜質、袋状のつぼをそなえる
微細な絹毛状の小鱗片に密におおわれる 柄は中実
キヌオオフクロタケ老菌_20180808 わらべ公園
kinuoohukurotake_20170810 warabe