キナメツムタケ

Pholiota spumosa (Fr.) Sing.
ハラタケ目_モエギタケ科_スギタケ属

キナメツムタケ_H26,10,08_砥石山

 
can be eaten 可食

 秋、広葉樹の切り株、倒木上など、腐食がかなり進んだ樹木から発生、あるいはその周辺や草むらなどに群生する。土壌から発生するように見えるが、実際には埋葬木や根から発生しています。
 まれに針葉樹の地上、腐朽木に発生。

 傘の径2〜8センチ、丸山形から扁平に開く、表面は淡い黄色から硫黄色、のち黄褐色で、周辺部には早失性で脱落しやすい繊維状の膜を付け、湿ると粘性がある。
 ヒダは密、傘と同色柄に直生する。
 肉は黄白色。
 茎は高さ3〜8センチ、太さ1センチ前後で繊維質。黄白色、根元は褐色。
 まろやかな味わいで舌触りも良いが、胞子紋が錆褐色なので成熟するとヒダの間が暗褐色になりきのこが痛んでいるように見えます。

 胞子紋は淡さび色、楕円形〜豆形、6.5〜8.0 × 4.0 - 4.5 μm。発芽孔は小さく、不明瞭。

〔似たキノコ〕
 → ブナノキナメツムタケ(仮称)は子実体が小型で、胞子が大型.長尺の種。
 → シロナメツムタケチャナメツムタケキナメツムタケの順に発生する。
 → 本種の老菌はナメコの老菌と間違われる、ナメコには粘膜状のツバの名残が残っていることが多いので見逃さないように。

キナメツムタケ_20191022_桜山
鱗片がある キナメツムタケの類似種
     





ブナノキナメツムタケ

Pholiota sp.
ハラタケ目_モエギタケ科_スギタケ属
 
can be eaten 可食

 晩秋、ブナなどの広葉樹の切り株、倒木上の周辺や地上に群生〜少数束生

 傘の径2〜7センチ、丸山形から扁平に開く、表面は淡い黄色から硫黄色、のち黄褐色で、周辺部には早失性で脱落しやすい繊維状の膜を付け、表面は強い粘性がある
 ヒダは密、傘と同色、やや垂生状、湾生。
 肉は黄白色。
 茎は高さ3〜8センチ、太さ1センチ前後で繊維質。黄白色、基部で多少膨らみ、やや中空。

 胞子紋は淡さび色、
 胞子はキナメツムタケより小さく、5.0〜6.5 × 3.0 - 4.0 μm
  『青森県産きのこ図鑑』より