カオリツムタケ

Pholiota alnicola (Fr.) Singer(スギタケ属)
Current Name: Flammula alnicola (Fr.) P. Kumm.
ハラタケ目_モエギタケ科_フラムラ属

 
 Poison 有毒 .

 夏から秋にかけて枯れた広葉樹や針葉樹の根元や埋もれ木などから株状に群がって発生する。
 きのこが若いときには、石けんのような、あるいはスイートコーンの様な臭いがあるといわれるが、ないものもある。
 傘は径2〜7cm、初め丸山形から中央部が高くなったまんじゅう形で後にはほぼ平らに開く。この属の種はふつう傘に鱗片があるが、本種は鱗片がほとんど目立たない。
 表面の色は淡黄褐色で弱い粘性があり、若い時は傘の縁部に被膜のなごりが付着するものもある、きのこが成熟すると表面には褐色のしみが目立つようになる。
 ひだは初め黄色で胞子の成熟と共に褐色になり、柄にほぼ直生から上生する。
 曲がりくねった柄は長さ8〜15cm、太さ0.5〜1cm、傘とほぼ同色で平滑だが、基部に向かってサビ褐色・繊維状、痕跡程度のつばがある。

【注】;従来、カオリツムタケとされてきた Pholiota malicola はミヤマナメツムタケに和名が訂正された。

〔よく似たきのこ〕
 → クリタケモドキ のヒダは初め淡黄白色、のち灰紫色から暗紫褐色になる。

カオリツムタケ_留産
カオリツムタケ_20191012_きのこ展 つばは早落性なので見当たらないほうが多い。
カオリツムタケ_20191012、胞子紋は褐色、胞子は厚膜、楕円形、8.5〜11.5 × 4.5〜5.5 μm