ハナサナギタケ

Isaria japonica Yasuda
ニクザキン目_ノムシタケ科_イサリア属


ハナサナギタケ

 
awful taste 食不適

 蛾の幼虫や蛾に寄生する虫草菌で、不完全世代の分生胞子で世代を繰り返すイザリアIsaria型の虫草菌です。

 地上部の子実体 stromaは1~20個、根本から叢生し、樹枝状、ホウキ状、またはサンゴ状、頭部に無数の分生胞子をつける。
 地上部の高さ約 5~40mm、風や雨の刺激を受けると粉状となって空中に飛散する。

 発生時期は虫が活動する夏の最盛期 6~8月が最適で、一般に里山の雑木林、山地の落葉樹林内の地上、苔の生える岩面に固着発生する。


〔似たキノコ〕
 → コナサナギタケ の分生子柄はほとんど分岐しない。
 → サナギタケ の子実体は棍棒状、スリコギ棒状で地生型に発生

ハナサナギタケ_20180718 白旗山
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ハナサナギタケ分生子_20180718 白旗山 ハナサナギタケ分生子_20180718 白旗山、4–6 × 2–3 µm